◆今自分の範囲で出来る事

◆今自分の範囲で出来る事

by 山田達也 2022年8月30日 ≪Column vol. 21≫

8月は広島、長崎の平和記念式典そして終戦記念日と、過去の戦争のことを考えさせられる月でした。戦後77年にあたる今年も日本は平和に日常が回っています。

ただ今回はウクライナへのロシアの侵略があり、今年の2月から様々な報道に接し、特にテレビでの映像を伴う報道は、否が応でもその場面が目に焼き付いてしまいます。ウクライナという離れた場所であっても避難して日本に来られた人達の報道もあって、とても身近に感じてしまいます。

今までは漠然と8月の一連の式典を見ていたのに、今年は過去の戦争のもたらした被害をより具体的に強く意識しながら、テレビで式典を見ていました。

日本は戦後から今日に至るまで、二度と戦争はしないという方針でみんなが過ごしてきました。あまりにも平和が長く続いて、この日常が当たり前という人がほとんどだと思います。

ところが特に今年は他国に攻撃される、侵略されることもあるという現実を突き付けられました。島国の日本は地続きの国境が無いからある意味多少は安心だと思っていましたが、昨今の情勢を踏まえるとそんな根拠のない悠長なことは言っていられないと感じています。

最低限国を守るための軍事力は備えておかないと、外交でとか言葉で気持ちを通じ合ってとか、その様なことだけでは解決できない難しい問題だと思います。世論が分かれる難しい問題かもしれませんが、抑止力を持つために何らかの方策は必要です。

お盆休みはコロナでの規制がなく大勢の人が故郷に帰ったり、旅行に行ったりすることが出来ました。ただその影響もあってか感染者は地方が圧倒的に増えて、過去最高の感染者を記録しました。ここに来て少しは減っているもののまだまだ今後の状況から目が離せません。

国の方針も新たに出されましたが賛否両論で、自治体によって方針が異なりそのあたりも今後更に問題が発生しそうです。なるべく各自で抗原検査ができるように、国で検査キットを十分に用意してもらい、一人一人が責任を持って過ごすことが今のところ最善の策でしょうか。

ほんとに早く終息してほしいです。

一時の猛暑よりはここのところ少しは気温が下がって、いくらか過ごしやすくなりました。でもまだまだ暑さは続くでしょう。

地球温暖化の影響もありいろいろな国で山火事があったり、河川の水位が下がったり、氷河が溶けだしたりとニュースで見るたびに、この先どうなってしまうのだろうかと心配になります。カーボンニュートラルを迅速に実行に移して、何とか地球全体で二酸化炭素を減らさないといけないのはみんなが解っていることです。何とか良い方向に進めて行ってほしいものです。

二酸化炭素を出さないとなると電力の問題で、原子力発電を利用せざるを得ないということや、海外からの天然ガスや石油の供給が滞った時のことを想定するとやはり原子力発電というところに行きついてしまうのでしょうか。

エネルギー問題はほんとに難しい問題だと思います。

原子力発電所に関しては自然災害を含めて、事故があったらとても危険だという問題もさることながら、使用済み核燃料は放射線の問題もあり、冷却しておかなければなりません。この使用済み核燃料の根本的な処分方法が確立されていないということも大きな問題です。専門家ではないので詳しいことは解りませんが、これらの不安要素を少しでも取り除けるような対策を進めていかなければならないと思います。

太陽光発電や洋上、地上の風力発電もより一層利用できるようになれば、クリーンなエネルギーとしてより良い環境を作れるようになるでしょう。防衛、コロナ、地球温暖化、エネルギーと難題を抱え、一庶民としてはこれからどうなるのだろうと気が重くなってしまいます。

何とかより良い解決策を導き出して、少しでも安心して過ごせるようにと念じています。

話は変わってジェイムズ・ウエッブ望遠鏡は凄いですね。画像が鮮明で遠くの銀河が今までより細かい部分も見えて驚きました。宇宙誕生の解明も近い将来できるのかもしれません。

一番遠い銀河を発見か? 何と地球から135億光年との事。

この何光年という距離の単位になるとまるで距離感がつかめません。

当たり前かもしれませんが、私の頭の中ではせいぜい太陽系の範囲が限度です。

今地球で見ている銀河は何十億年前のものだという事も、理屈では理解できても現実的には実感がありません。ただ遠い銀河の映像は美しいなということを感じているのと、宇宙に関する事はこれからも夢のある話だなと新たな発見に期待している気持ちはあります。

地球上の諸問題を考えていると重たい気持ちになりますが、宇宙に目を向けるとスケールの大きさと美しさと、何となく夢と希望が湧いてくる様な気もします。世界情勢、我が国のこと、想いは様々あるものの、今自分の範囲で出来る事を考えて、仕事を通じて社会に貢献できるように、一つ一つ実行していくことが大事だと肝に銘じて進んでまいります。

 

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