相続は「エンディングノート」よりも 「やりたいことリスト」が大切?

相続は「エンディングノート」よりも 「やりたいことリスト」が大切?

「相続税は、亡くなった人から相続または遺贈によって取得した人取得した遺産の評価額に応じて負担する税金です」

基本的には、現金・有価証券・生命保険・不動産、それらの資産の合計の額から基礎控除3,000万円+600万円×法定相続人の数を引いた金額が相続税額となります。(右図は簡易試算表)実際の評価計算はそれなりに複雑で詳しくは税理士さんに相談したほうが良いですが、考え方としてはシンプルです。

遺産相続5千万円以下であっても、持ち家の場合はいつかは判断が必要です。現金や有価証券は持っていなくても、土地や建物をどうするのか?については遅かれ早かれ、なにかしらの方針を定める必要があります。

■子供側 (遺産分割・納税・節税・相続対策・親の介護)

■親側   (夫婦・家族の幸せ・老後の生活・生き甲斐)

勘違いする場面が多いことが、相続税は相続をする人=取得する人が支払うものです。なので当然、親側と子供側では悩み(というか目的)の種類が異なります。

○相続対策?       ○幸福設計?

エンディングノート    やりたいことリスト

資産残高         思い出残高

貯めて残す        使って楽しむ

死亡退職金        生存退職金

税金対策         年金プラン

子の立場         自分の立場

タテの相続        ヨコの相続

※株式会社タクトコンサルティング本郷尚先生のYoutubeチャンネル「まるで違う!男と女の相続」より引用

エスクが所属している神奈川県不動産のれん会の顧問を務める、税理士の本郷尚先生の視点はとてもユーモアにあふれていて、長年の豊富な経験から相続に関わるさまざまなケースをとてもポジティブに捉えて明るく楽しい表現で説明をしてくれる講義はとても人気です。私も実際に会場で講義を拝聴させていただきましたが、悩ましい相続問題にパッと光をあててくれるような言葉や考え方を教えて頂きました。

「残さず、頼らず「自遊自財」に生きる」

悩みのタネは残さずに、子供に頼らずに自らで稼いだ資産は自分たち世代で自由に使い、生きる。

「老いては妻に従え。迷ったら、すべて配偶者へ」

子どもたちが相続で揉めそうであれば一旦すべて妻(もしくは夫)に渡して任せて、あとは好きにすればいい。

もちろん、残すべき資産や相続対策の試算は重要で、それらをよくよく検討したうえでの話です。エンディングノートに書ける状態で「やりたいことリスト」にもっとエネルギーを注いでは?という提案です。

ものは考えようですね!

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