気候変動についてかんがえる コラムvol.3

気候変動についてかんがえる コラムvol.3

by 山田智也 2024年4月30日 ≪Column vol. 3≫

今年の春の桜は、週末に雨や暴風などに見舞われて、誰かと集まってゆっくりとお花見をする機会はありませんでした。そんな中でも、出先きで、ちょっとしたひとときに街角や公園で桜を見つけると少し休憩したり、写真を撮ったりして、個人的にはいつもの通り楽しむことができました。春といえば、モクレンがひらいてコブシが咲き、桜が散り、ハナミズキが白い花をつけ、今はツツジが満開でしょうか。すこし山に近づくとヒメシャラも花をつけているはずです。

日本はゴールデンウィークの連休ですが、能登半島地震の復興もまだまだ先の見えない課題となっております。

そしてパレスチナ・ガザ地区での紛争やロシアのウクライナ侵略など世界でも様々な問題が続いています。決して素直に受け入れたくないような事実ですが、未だに同じ地球上ではこれだけの違いがあることを心にとめなくてはいけません。

今のネット上のニュース情報ではありとあらゆる事件、課題、問題などが取り上げられていますが、傾向としてより多くの人が検索していることが情報として閲覧数が伸び、上位に浮上してくる仕組みのようです。もっとも紛争地域や反米国情報社会の国々ではGoogleは閲覧すらできませんが、リアルタイムの検索トレンドを国別に見てみると、人々の関心が全く異なるものだと関心してしまいます。

例えば現時点(2024年4月30日11:50AM)の日本の検索トレンドは、「日本代表U-23サッカー男子」、「大谷翔平」、「ココイチFC新社長に22歳アルバイト」、などが出てきます。イタリアでは「NBAのプレーオフ」、「伊・民主党Simona代議院」、そしてなぜか「週間少年ジャンプ」のキーワードが。ドイツでは「FCバルセロナ」、そしてたまたまでしょうけれど「気候変動・インフレーション」などが検索に上がっています。

今回のテーマは「気候変動」です。UnitedNations 国連の広報センターによると、気候変動とは気温および気象パターンの長期的な変化を指します。自然現象の場合もありますが、1800年代以降は我々人間の活動が気候変動を引き起こし、主に化石燃料を燃やすと温室効果ガスが発生しそれにより地球の温室化が進んでいると言われています。

現在、地球上のあらゆる地域で、干ばつ、水不足、大規模な火災、海面上昇、洪水、氷河の溶解、ハリケーンなどの暴風雨、などの様々な自然災害が発生していますが、それぞれの原因は地域ごとにあるのでしょうが、複合的に地球温暖化が関連していることも事実のようです。

CO2の排出問題もそうですが、地球上全体の問題として気温上昇を抑えることに取り組まなくてはならない課題であることが事実です。

環境省作成の2018年時点のデータによると、世界のCO2排出の割合で、中国が 約28.4%アメリカが14.7%、EU28カ国9.4%、インド6.9%、ロシア4.7%、日本3.2%他、となっています。実際には数値にのってこない情報があることは間違いありませんが、参考値としてだけでも、今後の地球温暖化を食い止めるべき手段の中、CO2の排出量をどのように減らしていくかについて、国を超えた共通理解と実際に政策にし落とし込んで取り組む制度が必要です。

とりとめのないことかもしれませんが、東南アジアのシンガポールでは、ホーカーと言われる屋台が多いです。

それも多くがエアコンもない公団ビルなどの1階で、地域の人々はプラスチックの食器にお店それぞれの色々な食べ物を共用テーブルと椅子で朝食、昼食、更には夕食まで外食する人が多いです。ローカルの人々は短パンにTシャツ(タンクトップも多い)、そして裸足にサンダルが多いです。反対にビルの中はかなりエアコンが効いています。いわゆるビジネス用の半袖Yシャツは現地ではあまり見かけず、長袖じゃないと寒いくらいです。

最近の日本の夏は、シンガポールよりも暑い!などと言われることもあるようですが

気象庁によると過去の東京の最高気温は1875年の35.1度、1962年の37.2度、そして去年2023年は37.7度とデータとしてはあまり決定的な変化がないのです。どうもおかしいと思い調べてみると、別のデータでは、どうやら「日本の夏は長くなっている」ようです。ヒートマップ上では猛暑日が集中的に増えて、また期間がより長くなっている事実があり、資料をみると6月中旬から9月の中旬までは30度を超えた日を示す赤いマークが増えてます。最近は「春が短く、秋はあっという間」と感じることが多いですが、こういったデータに裏付けされるのかもしれません。

暑さや寒さには慣れもあるのでしょうか?昔、北米で北海道の知床と同じぐらいの地域に住んでいたことがありました。湖は凍りつき、氷上を車で走れるくらいの土地で、寒い日はマイナスー10℃でした。日本に帰国すると横浜の冬がとても暖かく、むしろ暑くてたまりません。まちなかを歩くときはTシャツで充分でした。反対に、暑いシンガポールも、毎日Tシャツと短パンサンダルで暮らすと不思議とあまり汗がでなくなってきます。日本のように四季がないからでしょうか。身体は不思議です。

気候変動により、自然界の動植物のマイグレーション(移住・移動)にも変化が起きています。うまく工夫してCO2のエネルギーをあまり使わない手段で涼んだり、または暖を取り行動することを、一人ひとりが工夫をして、ちいさなことから日々の生活に取り入れていくことで、暑いときも寒いときも、まずはそれなりに考えてから行動することを心がけたいと思います。

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