良い方向に

良い方向に

by 山田達也 2024年1月1日 ≪Column vol. 37≫

 

新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年は地球温暖化による自然災害、戦争など多くの人々が悲惨な状況に置かれ、数多くの人たちが亡くなられました。師走に入ると様々な報道がありました。

東京地裁は都と国に賠償命令の判決を下しました。繰り返し続く違法捜査の問題で無罪にもかかわらず長期間逮捕、拘留されそのうちの一人は拘留中に亡くなられました。癌が見つかったにもかかわらず保釈されず、十分な治療ができなかったということです。何とも現在の日本において、まだこうした理不尽なことがまかり通っているという事に疑問を感じます。ご家族の気持ちを考えると国や警察、地検に対して強く怒りを感じます。

政治資金に関わる問題は大きな事件となり、年末に集中して各議員の捜査が始まりました。あまりにも常識を逸したこの問題は、根本的に国をつかさどる立場の方々が、長い間問題を解決せず、違法状態のまま継続されて来たというこの事実。身内での浄化作用うんぬんの前に簡単に表現すると「開いた口が塞がらない」というのが本音です。

地球温暖化の問題については、少しずつですが具体的にカーボンニュートラルの取り組みが始まったり、国際会議において十分とはいえないまでも対策が提案されています。人間の知恵と地球は一つという思いで進んでいってほしいと思います。

停戦についてはなかなか難しい状況が続いていますが、具体的な内容を提案している国々もあるので、何とかして解決してほしいと願っています。

国内の様々な問題については、大きな決意を持って政権与党は改革と、改善を実行して国民の信頼を回復してほしいです。先ずはそれができなければ今後の国のかじ取りはできません。

「いろんな事が少しずつ良い方向に動いて、平和で平穏な世の中になる年でありますように」

昨年末に久しぶりに映画館で映画を見ました。

「PERFECTDAYS」です。役所広司さんがとてもよかったです。

淡々と日々の仕事である公衆トイレの清掃に励み、仕事が終わると銭湯に行き、そして行きつけの居酒屋でいつもの一杯。就寝前には読書、睡魔が襲ってくると眼鏡を外して眠りにつく。

昼休みは決まった場所でサンドイッチを食べて、木々を見上げて木漏れ日を持参のカメラで撮影する。

日曜日はコインランドリーで洗濯をして行きつけのスナックへ通う。

スナックのママは石川さゆりさんでした。

そんな日常にある日姪っ子が訪ねてきます。
何日か泊まり日常の行動を共にしますが母親である妹が迎えに来ます。
この別れるシーンで姪っ子とも、母親である妹ともハグします。
決まった日常の流れの中で唯一身内が出てくる場面です。

何とも言えず感動して見ていました。そして翌日からまたいつもの通りの日常が始まります。
車の中の役所広司さんの顔がアップで写されているのですが、いつもの顔つきにさらに幸福感が漂っているような表情です。

毎日を誠実に生きて、その中に楽しみもある生活。

久しぶりの映画館でとても良い時間を過ごせました。

昨年末に仕事の整理をして今年の予定をメモしました。
私もいつもの日常がまた始まります。自分のやるべき仕事をこなして行かなくてはなりません。よく考えて周りの状況も把握して、関わったすべての方たちとのつながりも大事にして、自分を含めて皆が幸福感を味わえたらと思っています。

私なりのPERFECTDAYS 一年のスタートです。

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