投稿アイデアが掲載されました。

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日本経済新聞の紙面(2025年1月27日) 最高の仲間になるために、大切なことは何ですか?」読者の提案と社長の講評 – 大和ハウス工業・芳井敬一社長(1月27日)に投稿したアイデアが掲載されました。

■脳裏に刻まれる原体験

山田 智也(不動産業、44歳)

人工知能(AI)に今回の課題を尋ねると、回答はすぐに出た。相手を尊重する、共感する、傾聴する、信頼関係を築く、誠実である、約束や秘密を守る、助け合う、などなど。確かにごもっともだが、肝心なものが足りないと思った。それは「脳裏に刻まれるような原体験をともにすること」だ。

2000年の夏。私は総勢12人で米ニューヨーク州北部の小さな湖からハドソン川を通って自由の女神像まで、環境問題について発信しながらカヌーで旅した。地域の人々との交流は楽しかったが、寝起きは毎日テントだし、悪天候の日もある。何せ移動距離は425マイル(約680キロメートル)。みんなで励まし合ってカヌーをこぎ続け、なんとかゴールした。25年たった今もこのときのことは鮮明に覚えているし、私を含めたこの12人は最高の仲間だ。

言葉では到底言い表せないような体験を共有すると、年齢や性別、育ってきた文化や価値観が異なっても最高の仲間になれる。AIには導き出せない私の結論だ。

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