「老後の資金が必要で、、、住み慣れた自宅には住み続けたいのだけど。」
最近CMや広告でリバースモーゲージ、リースバックという言葉を目にするのですが、どういった意味なのでしょうか?
というご質問を頂いたことがあります。
リバースモーゲージは、リバース(戻してもらう)するモーゲージ(不動産を担保にしたローン)です。
つまり、自宅を売却せずに担保として金融機関から借り入れをすることです。
リースバックは不動産を売却して資金を得る、一旦自宅を売却して、そのまま自宅に賃貸で住み続けることができます。
米国では1960年代から開発が行われ、政府が保険で担保割れリスクを引き受けることで市場が拡大したそうですが日本では1981年に初めてスタートし、いまでは住宅金融支援機構の「リ・バース60」という商品や、各金融機関もそれぞれ、リバースモーゲージやリースバックのプランの取り扱いをしています。
主な利用目的としては、いずれも「住み慣れた自宅に住みながら・・・」 新たなローンを組むことです。
*老後の資金でまとまったお金が必要、将来の貯蓄に
*ローンが残っており家計がきびしいので生活資金に
*自宅をリフォームする費用を貯金から出したくはない
*有料老人ホームの入所金に充てたい
不動産を担保にするので、比較的容易にローンを組めるというメリットもありますが、デメリットやリスクとして下記のようなポイントには要注意です。
■ リバースモーゲージ
・ 金利が高くなる(ノンリコース型の場合は担保評価がきびしくなる)
・ 融資限度は物件価格の50~60%程度
・ 金利上昇も影響するので最終的な返済額が変わってきます
■ リースバック
・ 売却価格は時価の60~80%程度
・ 売却後は金融機関に所有権がうつり、自分は借主になる
・ 年間賃料は売却価格の10%程度
老後の資金調達の手段の一つとしてはメリットがあるケースもあるとは思いますが、要は金融商品です。
安易に金融機関だけに相談して決めてしまう前に、証券会社、ファイナンシャルプランナー、そして私達のような不動産会社やご家族にもよく相談をしてからご決断されることをおすすめ致します。