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NEWS&TOPICS

止まること、受け入れること

Posted on 2025年9月30日 by TY

by 山田智也 2025年9月29日 ≪Column vol. 20≫

 日本経済新聞に「未来面」というコーナーがあります。企業トップや有識者が社会や技術、価値観などの視点で読者に問題提起をし、読者からアイデア投稿を募集する企画です。いろいろなトピックについて考えるきっかけになるし、毎度興味のある問いかけなので、これまで数年にわたり幾度となく投稿チャレンジをしておりましたが、ありがたいことに、今回私の投稿もデジタル版に掲載していただきました。「あなたにとって止まる勇気は何ですか?」―日本精工(NSK)の市井明俊社長が掲げた今回の課題です。紙面には3つ、デジタル版には13のアイデアが選ばれ年齢や性別、職業も様々な人たちのアイデアが掲載されました。

 私の投稿の内容は、旅先でのちょっとした自分なりの時間についてです。 この夏、旅先でひとり早朝の散歩をし、カフェでコーヒーを飲み、読みかけの本を開き、ぼーっとしました。ほんのわずかな時間でしたが、これまでの日常では流れていなかった別の時間をみつけたような感覚がありました。毎日の通常の生活のなかでは、予定や仕事に追われ、立ち止まることを忘れがちです。忙しさに我を失うこともあります。しかし、日常から離れた旅先でふと止まったことで、時間が有限であること、そしてその流れを決めるのは自分自身なのだと再認識しました。私にとって「止まる勇気」とは、変えられない大きな流れをひとまず受け止め、今ここに在ることに感謝し、静けさの中で自分なりの時間を味わうことなのかもしれない。という自分なりの感想を寄せさせていただきました。

 今回のテーマで紙面に選ばれた1人は私の長男と同い年の20歳の大学3年生。彼の投稿は、「周囲が行ってるから自分も」というきっかけで始めた就職活動のインターンシップを経験し、効率的に動いているようで、実際には自分が大切にしている軸を見失っているのではないかと気づきます。そして、自分がワクワクする瞬間がどんな時なのかを振り返り考え、人の挑戦を支えることに喜びを感じる性格であることを自己分析します。結果として、周りに流されそうになった時、一度立ち止まり、受け身な姿勢をやめて、自分の軸を見直すことの大切さを学び、主体的に動く姿勢に切り替えたという経験談です。 私自身もハッとして、思わずLINEにスクショして、息子にも読ませました。

 もう1人、印象に残った投稿をご紹介させてください。63歳の会社員の男性はお父様の介護に関する経験談でした。数年前にお母様が他界され、お父様がひとり暮らしになりました。永く住み慣れた自宅での暮らしを望む気持ちが強い一方で、お父様の認知症が進む姿に直面し、30年以上勤めてきた会社の介護時短勤制度を活用し、生活を支える時間を確保し、お父様の旅立ちの最期に穏やかに向き合えたご経験を共有してくださいました。「立ち止まったことが、仕事にも人生においてもより深い意味と方向性をもたらしてくれている。」と締めくくる言葉に、そしてそこに至るまでにあったであろう心の葛藤に、勇気をいただきました。

 「止まる」の反対はなんでしょうか。私たちは、というか社会はこれまで「進む」ことを良しとしてきました。技術革新や制度の改革は生活を便利にし、社会を前向きに大きく変えてきました。そういったことを総称して、イノベーションと呼ばれています。しかし、このイノベーションが必ずしも人を幸せにするとは限らないことも事実です。たとえばAIのイノベーションです。スマホでGoogleレンズを使えば、花や草木の名前が一瞬ででてきます。BGMをアプリに聴かせると作曲者が出てきます。宿題の画像データを読ませると、答えが帰ってきます。学校の先生は、宿題をAIでつくり、そして生徒はその宿題をAIで解く。これが、イノベーションがつくりだした社会現象のひとつでもあります。子どもが宿題を自分の頭で考えずに解けてしまう。

 考えることを止めてしまえば、「学び」という学習のプロセスは表面的になり、創造力や想像力が育まれないのは当然です。 宿題を解く時間が短縮され、時間的な効率は上がるでしょうけれど、自分で答えを導き出す脳の運動量は減る一方です。結果として、時間を費やして自分で捻り出した書いた回答と、AIをじょうずに使いこなして書かせた回答とが、客観的に見て同じだったとしても、その背景には自分の脳で考えた当事者にしかわからないこと、いわゆる可視化できないものがあるはずです。

 オーストラリアでは、16歳未満のSNS利用を禁止する法律が成立し、2025年12月から施行されます。更に、YouTubeのアカウントを作ることも禁止の対象に含めると発表しました。一方で、教育目的で親や教師が見せることを妨げるものではない、としていますが、アカウントがなくても動画を見ることができるので実効性について疑問は残るものの、一部の有害なコンテンツから子供を守る取り組みとしては、私は日本も導入を検討したほうが良いのではと思います。

 これは大人にも言えることですが、いわゆる一般的に有害だと思われるような動画などを、子供はダメだけれど大人は良い、とするのもどうかと思います。我が家は家族4人が全員成人ですが、YouTubeを観る時は、テレビ番組や映画と同じようにテレビ画面に映します。そして、変な動画が上がってきたら即消すようにして、スマホ端末では基本的には見ません。(まあ子どもたちはそれぞれの部屋で見ているだろうけど)個人的な感覚でいうと、こういった時間の浪費感の無駄がわかっていながらもアルゴリズムがどんどんオススメの動画を流してくるので、これを自分の脳と理性で制御することは、子どもたちには極めて困難なことだと思います。もし、スマホがなかったら、SNSがここまで発達しなければ、こういった新たな法整備は不必要ですが、イノベーションの副産物として、対応は余儀なくされています。

 歩道をスマホ片手に集団で横並びに歩いている小学生の子どもたちとすれ違う場面、または電車の椅子に脚を投げ出してだらしなく座り、おのおのが小さな画面を見つめている部活帰りの高校生の姿を見る度に、蹴飛ばしてやろうか(思わず本音が!笑)と思う反面、まあこの流れは止められないなと受け入れる自分もいます。

 先日、割と空いている夕刻の電車の中で、塾帰り(?)の小学生の男の子が二人スマホでゲームをしていました。1人の子の片足の靴紐がほどけていたので、向かいに座るおばあさんがわざわざ立ち上がって、その子に教えてあげます。「あっ、ありがとうございまーす」と、ちゃんと一瞬でも顔を見てお礼を言ったところまでは100点でしたが、その目はまた再びスマホゲームにもどり、一向に靴紐を直しません。呆れた私は、その子に注意しようと思いましたが、ふと席に戻ったおばあさんの横顔をみたときの苦笑いに、「私も同感です、もうほっておきましょう」と心の中で会話しました。結局、その子の下車駅に電車が到着すると、ほどけたままの靴で降りていきました。

 AIって、もっともらしいんです。でも、意外とちゃんと正直です。一見きれいな文章を書くし、数字や理論を並べてそれらしく見せます。でも、読むと本質からずれていたり、経験に裏付けされていなかったりもします。最近とある会合でAIをつかって作成されたであろう書面を読む機会がありました。参加者はすぐに見抜きました。そしてその内容は、よく議論されたものではないことが明らかであり、特定の目的を達成するためのプロセスが、いかにももっともらしく書かれています。しかし肝心なものが抜けています。それは、その物事の本質であり、目的であり、必要性です。

 そういった場面では、止まることが重要です。残念ながら、大きな流れのなかで受け入れることに慣れすぎてしまってはいないでしょうか。「世の中捨てたもんじゃない」と思える瞬間を味わっていきたい、そう思います。

Category: コラム / column

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